東京選抜候補、神奈川との練習試合で1-2
写真:ドリブルで攻め込む涌井。
8月に国民体育大会・関東予選(成年)に臨む東京選抜候補は13日、都内で神奈川選抜と35分ハーフの練習試合を行い、1-2で敗れた。前半は0-0で、後半は日高太一(23江戸川)のゴールで先に1点を奪ったが、終盤に2失点した。
終盤逆転負けも監督は「収穫」
この日の練習試合は関東予選では別のブロックで対戦することがない神奈川が相手。本番と同じ35分ハーフのシミュレーションとして行われ、李監督は1-2で敗れたものの「課題がはっきり出た。今はこれでいいと思う」と率直な感想を述べた。
前半は比較的自陣で構えながらも、ボールを奪ってからは素早く縦を突き、押し上げの連動も意外にスムーズ。相手に決定的なシーンを作られもしたが、FW政森(PHOENIX)や涌井(明学スカーレット)がシュートに持ち込むなどイーブンの展開で終えた。
後半は開始早々、裏に抜け出た日高(23江戸川)がゴールを決めたが、その後は追加点を奪えず、逆に残り5分を切ったところでカウンター、さらにはセットプレーの流れから連続失点して試合終了となった。
70分ゲームの中で、監督はメンバー変更はもちろんシステムや戦術、さらに配置の変更など、細かく時間を区切りながら欲張りなほどに色々と試した。さらに後半は先制しながらラストの時間に2失点して逆転負けという想定外の事態も体感した。
監督は「課題もはっきりしたが、逆に複数のポジションをこなせる選手がいたこともわかったし、新たなオプションも発見できて良かった」と収穫を挙げ、逆転負けという終わり方についても「すんなり1-0で勝って終わるより逆に良かった。こういうことが起こるんだとわかったし、次回このことが頭をよぎれば最後のジャッジや頑張りも変わってくると思う」とある意味このタイミングでの逆転負けを歓迎していた。
最終メンバー決定は先送り
本来は6月で選考会を終了し、7月からは最終登録メンバー16人とバックアップメンバー数人でチームとしての本格的な活動をスタートさせる方針だったが、監督は選手の仕事やコロナの影響など「色々なリスクを考慮して」との理由から、22人のラージグループでもうしばらくは活動を継続し、8月上旬あたりに最終メンバーを選手たちに伝えることを明かした。