アローレの上位リーグ進出が決定 TUAに2-0勝利
写真:アローレはTUAを2-0で下し上位リーグ進出決定。
東京1部は9日、Aブロックのアローレ-TUAの1試合を八王子富士森競技場で開催。アローレがMF宮川の2ゴールの活躍で2-0で勝利し、勝ち点を16に伸ばして暫定3位に浮上。1stステージ最終戦を前にAブロック4位以内が確定し、2ndステージ上位リーグ進出を決めた。敗れたTUAは同8で暫定6位につけている。
後半に宮川が2得点 監督「ここで決められてよかった」
引き分け以上で上位リーグ進出が決まるアローレが、大学生のTUAを相手に2-0で勝利を飾り、最終戦を前に上位リーグ進出を決めた。野口監督は「今日の試合で決められなかったら最終戦のセルベッサは勝ち点を計算できない相手。ここで決められてよかった」と、胸をなでおろした。
「何とかこの試合で」というプレッシャーもあったのか、序盤は押し込んでいながら得点が奪えず、徐々に縦パスや横パスをTUAにインターセプトで摘まれて、そのままカウンターを浴びてピンチを招くシーンが相次いだ。相手のカウンターの精度、ゴール前に駆け込む迫力がもっとあれば失点していたのでは・・・。
それでもスコアレスでハーフタイムを迎えると、野口監督は後半頭から主力のMF中村を右サイドに投入し、ボランチの林を最前線に上げる積極的な采配で勝負。それが功を奏してか、56分にMF宮川がハーフライン過ぎから意表を突くロングシュートをゴールに落とし込んで貴重な先制点を奪った。
しかし、その後は途中からFW林を再びボランチに下げてゲームを落ち着かせようとしたものの、今度は逆にチーム全体が受け身に回ったように押し込まれる時間が続き、TUAの右から左からのクロスに危ない場面の連続。それでも守備陣が最後のところで踏ん張ったことで、ラストの時間に再びチャンスが到来。カウンターからゴール前で宮川が落ち着いて決めて2-0で制した。
「危ない場面を0で抑えられたのは良かった。上位リーグ進出ラインのギリギリではあるが、そこにたどり着いたのは成長かな」と監督はゲームを振り返り、この日2得点の宮川については「もっとやってほしい気持ちもあるが、最後に決めてくれる彼の存在はやっぱり大きい」と頼りにしていた。
東京都社会人サッカーリーグ1部