東京海上6連勝 明学との接戦制す
写真:終了間際に決勝点を決めて喜びを爆発させるFW林。
【東京1部-A】明治学院 1-2 東京海上
ゲームの流れ読み、最後に林が決勝点
開幕5連勝で勢いに乗る東京海上とはいえ、大学生が相手とあって90分の中で攻勢、劣勢とペースは行ったり来たり。そんな起伏が激しい90分を最後はFW林の決勝ゴールで2-1で競り勝ち6連勝を飾った。「厳しい試合だったが、そこで勝ち切るのが今季のうちの強さ。よく戦ってくれた」と村上監督は力強く語った。
前半は0-0ながらもどちらかといえば明学の勢いに押される展開。DFの間を駆け抜けてくる相手のスピード、運動量、思い切りの良さにうまく対応できず、自陣スペースを使われた。それでも最後は中央を固めて無失点で折り返すと、後半はいきなり相手の出鼻をくじき、中盤の高い位置でボールを奪うと、ショートカウンターから藤沢が巧みに先制点を奪った。
だが、後半15分には切り札のMF小谷を入れて突き放しにかかるつもりが、交代直前にカウンターから同点ゴールを決められてプランはひっくり返された。そこからの時間は同点に追いついた明学が一気に逆転を狙って押せ押せの展開。
それでも、そこで踏ん張ったのが大きかった。村上監督も「勝負を分けたのは2点目を与えなかったこと。うちは2点目を取れると信じていた」。
相手の行けるという思いを食い止めると今度は東京海上が反撃する番。フレッシュな小谷が左サイドからエリア内深くまで侵入し、相手がバタつき始めると、残り10分ほどは一方的な展開へ。ここぞとばかりにゴール前に人数をかけていき、最後は終了間際のロスタイム2分、右サイドから倉持が放り込んだクロスをFW林がプッシュして接戦を制した。
この日、90分を通しての交代は明学の4人に対して、東京海上は1人だけ。純粋な運動量では当然負けているだろうが、そのペース配分や勝負どころを読む力、「決める、決めない」といった単純なクオリティ以外の要素を見せつけての勝利だった。
東京都社会人サッカーリーグ1部