23江戸川 石部監督「最後まで強度、クオリティを」一問一答
写真:23FC江戸川の石部監督。
東京1部の東京23FC江戸川は29日の八王子戦で2-1とリードしていながら、86分に同点ゴールを許して2-2で引き分けた。試合後、石部監督は「終盤の苦しい状況の中でも、さらにもうひとつ強度を上げて走れたり、クオリティを落とさない。そういった力をチーム全体としても個人としても付けていってほしい」と話した。石部監督との主な一問一答は以下の通り。
──どんな勝ち点1になったか。
「先制されながらも前半のうちに同点、逆転できたのは良かった。後半も流れは悪くなかったが、われわれが目指しているのはアグレッシブなサッカー。守って勝ち切る展開もあったが、それでは発展がないというか、その先の部分、もうひとつ上のレベル・強度を求めてやっている。やはり終盤、オープンな展開になった中でも勝ち切りたかったし、あそこで3点目を奪って3-1でゲームを終わらせるのが理想。決してオープンな展開を目指しているわけではないが、きつい中でもさらに走る、崩しに行く、選手個人としてもチームとしても、もう一段階上に行くことがトップチームへつながるし、上のレベルでサッカーができることにつながると思う」
──具体的に3点目が取れなかった原因は。
「ゴール前まで行っていながら、最後のクオリティがガクッと落ちた。体力的に厳しい中、強度を上げて走っている中でも最後のクオリティは落とさずにやってほしい。良い判断、味方にもう一つ選択肢を増やしてあげる、怖いところにリスクを冒して走っていく。そのあたりが足りなかった。それが、点を取れなかった原因かなと思う。そこは彼らの課題でもあり成長しなくてはいけない部分」
──前回の敗戦から成長、手応えを感じた部分はあったか。
「守備の時間が多かった前回に比べて、今日はボールを動かしながら攻める、相手のプレスを見ながらどうやって攻め込むか。より攻撃的に戦うという部分においては成長も見られた。ただその分、新たな課題も見つかった」
──試合後のミーティングはどういった話で締めたのか。
「先程言ったように終盤の苦しい状況の中でも、さらにもうひとつ強度を上げて走れたり、クオリティを落とさない。そういった力をチーム全体としても個人としても付けていってほしい。やはり最後の時間帯に前に出ていけなかったり、弱気になったり、質が落ちた部分も見えたので、そこを超えていこうよ、という話をした」
──今日のような展開における戦術の浸透、植え付けはできているのか。選手によっては迷ったり、曖昧な部分もあるのか。
「こういったサッカーをやるということは決めているが、やはり疲労度、走り疲れている中で弱気になっている選手も見られた。正直、終盤にめちゃくちゃしんどいという気持ちもよくわかる。でも、そこを超えて来いよ、もう一段レベルアップしようよということ。勝ち点3を取るのはもちろんだが、その取り方も追求していかなくてはいけない。引いて守って逃げ切るのではなくて、今日のような展開であればやはり3点目を取りに行く。それを貫いていかなくてはいけない」