アストラ2勝目 前への押し強く 上手さも
写真:前半にセットプレーからゴールを決めて喜ぶアストラの西前。
【東京1部-B】アストラ 2-0 三菱UFJ銀行
アストラが開幕戦以来の勝利を挙げ、通算成績を2勝1分け1敗とした。今季のチームはひと味ちがって185センチのCB松田をボランチで起用することで、最終ラインの前にひとつ高い壁が立つ。その松田とCB2枚を含めた3人の強烈な跳ね返しに合わせて、この日はFW中山が裏のスペースへ果敢に飛び出し、相手をどんどん押し返した。
加えてゴールまで距離があるセットプレーも小松の正確なロングキックがあるから、得点の確率は一気に高まり、18分にはその小松のFKからCB西前が先制点を挙げた。
後半には個人技も魅せた。58分に左サイドの中尾のインターセプトからカウンターを仕掛けて逆サイドに展開。エリア右でボールを受けたMF安井が相手DFをドリブルで内側にかわしてシュートコースを作り、得意の左足でねじ込んだ。2点リードのあとは相手にチャンスを与えながらも無失点で切り抜け、強さに上手さをまぶしたアストラがそのまま快勝した。
三菱は攻撃の時間少なく
初勝利を狙った三菱UFJ銀行は攻撃の時間が少なく今季3敗目を喫した。縦のロングボールにめっぽう強い相手の守備に1トップの蓮川が自由を封じられると、それ以外の迂回ルートを見い出せず、全体のラインを押し上げることができなかった。だったら意地でも失点0を守備では保ちたかったが、反撃に出るのか守備に専念するのか、攻守のバランスが曖昧な時間帯があり、前半と後半の早い時間に失点。2点差を追いかける展開になってようやく終盤にはチャンスも訪れたが、結局最後までゴールを奪えなかった。
東京都社会人サッカーリーグ1部