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写真:エリース東京の小宮代表。

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エリース小宮代表「現状のままでは関東2部が限界」

写真:エリース東京・小宮代表。

 エリース東京は25日の関東リーグ入れ替え戦で、今季関東2部9位のさいたまSCを4-0で破り、来季の関東リーグ入りを決めた。クラブの小宮敏裕代表は昇格できた要因を「檜山監督が来てくれたこと。上のカテゴリーから来た選手がようやく社会人のリーグに適応できた」などと挙げた。4年ぶりの復帰となる関東リーグに向けては「今のままでは関東2部が限界。将来的にはプロ選手も入れていかなくてはいけない」などと話した。

 また、2018年の関東リーグ降格から3シーズンを過ごした東京1部についても触れ、「来季20チームは多い。リーグ戦の質を上げるためにも上位・下位の2ブロック制、10チームずつのホームアンドアウェー方式のリーグ戦にしたほうがよい」などと提言した。小宮代表との主な一問一答は以下の通り。


関東復帰 選手たちを誇りに思う

──入れ替え戦を戦い終えての感想は。

「東京1部リーグで3位以内、関東大会出場が決まってからの毎週土日は、個人的に各県のリーグ戦と関東リーグの試合のスカウティングに行った。およそ10試合、20チームを見させてもらった。その中にはさいたまSCさんの試合も入っていて、個人的には8位のVONDSヴェルさんと戦うよりかは9位のさいたまさんの方がエリースは戦いやすいと思っていた。(※関東1部のCriacaoがJFLに昇格したことで、エリースは9位のさいたまとの入れ替え戦が決定した)やはりそこは申し訳ないが、今季2勝しかできていないさいたまさんの方が守備を見ていても、勝てる可能性はあると考えていた。ただ、入れ替え戦というプレッシャーもあるだろうし、引き分けの場合は相手の残留になるし、一発勝負では何が起きるかわからない。でも、選手たちは全然プレッシャーを感じずにプレーしていたし、前半の小牟田の1点目が入ってさいたまさんはがっくりしていた」

──試合後のミーティングでは選手たちにどんな言葉を。

「この1年間、コロナとも戦いながらリーグ戦、そして関東大会と入れ替え戦をよく戦い抜いてくれた。お前たちを誇りに思うし、感謝していると。でも、今日で終わりではないし、向かっているのはもっと先。これからが俺たちの勝負だぞという話をした」

──今季エリースが関東リーグ昇格を果たせた要因を挙げると。

「ひとつは檜山監督がきてくれたことが大きい。やはりきちんとキャリアを積んだプロの指導者でもあり、もともとはエリースの選手であり、監督でもある。エリースの魂、精神もわかっている。そういった指導者にコーチングしてもらえたことが大きな要因。そしてもう一つはJリーグなど上のカテゴリーでプレーしていた選手たちが2年目、3年目を迎えて、ようやくこの社会人サッカーに適応できた。『俺は元Jリーガーだぞ』というところから、この環境で結果を残さなくてはいけないということをわきまえてくれた。あとはチームのメンバー43人がみんな途中でやめずに、移籍もせずに残ってくれたし、一方でリーグ途中で入ってきた選手が大活躍してくれたことも大きかった」


東京1部は2つに分けるべき 質の低下を懸念

──前回関東リーグから降格して3シーズンを東京1部で過ごした。そこで感じたことは。

「3つほどあって、ひとつは前から提言しているが1部リーグを上位ブロックと下位ブロックの2つに分けること。1部リーグは来年20チームでやることになるので、それを今まで通り19試合もやるのか。そうではなくて10チームずつ2ブロックに分けてホーム・アンド・アウェー方式の2回総当たりのリーグ戦で1チーム18試合にすること。そうすることでリーグの質は間違いなく上がる。これをやらないと、リーグ首位の1位のチームは20位のチームとやることになるし、リーグ終盤になれば勝ち点ももう離れていて、5-0、6-0というような質の低い試合が当然のようにある。関東リーグに上がっていくチームを出そうとするのであれば、ホームアンドアウェーで質の高いゲームをやるべき。今回たまたまエリースも無敗で優勝できたが、おそらく上位のチームともう一度再戦していたら、結果はわからなかったと思う。ただ、突然始めると11チーム目以降のチームは関東リーグ昇格の可能性がいきなりなくなることになるので、再来年からやるなどと今から伝えておくべき。

 ふたつ目は、ホームチームはボールパーソン(ボールボーイ)と担架要員を揃えることを制度化するべき。そういったことは関東リーグでは制度化されているし、試合の運営面においても関東リーグの基準に合わせて東京都リーグの時からやっておくべき。やはり試合中にゴールキーパーが遠くに転がって行ったボールをわざわざ拾いに行って、また戻って試合を再開するなどは本来ないと思う。

 そしてもう一つは最低でも試合前のピッチ内アップを10分、15分は確保すること。例えば12時から2時間単位でグラウンドを借りて、12時にグラウンドに入って、12時05分にすぐキックオフするというのは、選手にとってよくない。それに審判の方も運営も大変。これを普通にやってしまっている。なかなか東京だとグラウンド確保が難しいということもあるが、それならアウェーチームがグラウンドを確保した場合はそちらを優先するとか考えないといけない」

エリース・小宮代表


現状では関東2部が限界 プロ選手も考えなくては

──関東リーグにステージが上がることで、エリースというクラブ的には何か変化を施していくのか。

「2020年のクラブ創立50周年の時に”Next-10”(ネクストテン)という2030年までのミッションを掲げている。その中に関東2部から1部に安定的な力を付けて成長していくこともあるので、今年スポンサーに5、6社付いて頂いたが、ここからもう少しエリースの価値もレベルも上げて、スポンサーからいただくお金を上げていきたい。将来的には全員ではないが、プロ契約のような選手を入れていきたい。そうやって今の関東1部でも戦えるようにしないと『アマチュアで週末の土日だけで頑張ってます』という現状のままでは関東2部が精一杯だと思う。そういった選手の確保、あとは平日のグラウンド確保や上のカテゴリーから獲得した選手たちのキャリアプラン、将来的には株式会社エリースの社員選手も考えなくてはいけない」

──そういったことは最終的にJリーグを目指す上での過程としてやっていくことになるのか。

「そうなる。JFLからJリーグへということで100年構想クラブの申請もそうだし、徐々にそういう形にもっていきたいというのはこの10年の構想としてある」

──体制としては基本的に継続になるのか。

「檜山監督にお願いしているし、そのまま継続になる。あとは選手が43人いるので、試合に出れない選手、メンバー外になった選手たちのモチベーションを上げるためのチームづくりも必要になる。セカンドというチームを作ることも考えたりするが、個人的にはセカンドチームというのが好きではないし、監督やコーチが『この選手は厳しい』と判断してセカンドに送ろうとしても、選手の中には試合に出れなくてもトップにいたいと思っている選手もいる。そこは選手本人の夢を壊してはいけないので難しい」

──来年以降のご自身の役割に変化は。

「これからまた考えていくことになるが、トップチーム以外のところでいうと、今回トップが東京1部から関東に昇格したので、次は東京2部のエリースクラシックを1部に昇格させたい。来年何人かトップから移籍することになるだろうし、2部で万年3位とか4位にいるので、少しテコ入れしなくてはいけない。あとは35歳以上のチームの方も熊谷監督が頑張っているので、そちらにも何人か送り込むことになると思う。その2チームをトップと合わせて強化していくことが課題になる」

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