写真：TFSCは1－0でHBOを下し開幕白星。

【東京2部3B】HBO東京 0－1 TFSC

　1部から降格となった昨季は低迷ムードを引きずったまま優勝争いにも絡むことなく、不甲斐なくシーズンを終えたTFSC。中村監督は「1995年に創設されたクラブの歴史、先輩たちのやってきたことをもう一度見つめ直して新たな1ページを作ろう。一人ひとりがやるべきことをやる、原点に立ち返ろう」と開幕前やこの日の試合前にもプレゼンテーションした。

　大荒れの天気の影響でピッチは水たまり。序盤こそHBOのつなぎのもたつきを引っ掛けてはMF田中や川島を中心に前へ前へと進んだが、途中からは押し返されてピンチの連続。だが、そこで身体を張って得点を許さなかった。「去年は軽い守備が多かった。でも今日は前線、中盤も含めて全員が激しく、厳しい守備を最後まで徹底してくれた」と監督。

　雨もあがり、水たまりも引いて、いよいよ残り30分ほどの勝負。互いに1点を奪いに行くなかで、HBOがカウンターを不発に終わらせると、56分、TFSCは伊東が右サイドの角度のない位置から右足でニアサイドをぶち抜いて先手を奪った。それ以降の時間も相手に激しく身体を寄せ、ゴール前では身体を張るといった基本を繰り返して最後まで1点を死守。

　点を取っては取られが常だったTFSCに、DF出身で今季2年目となる中村監督が守備での基本、厳しさを植え付け、開幕戦を1－0で勝利。今季はこれまでと一味違ったTFSCが見れることになりそうだ。

東京都社会人サッカーリーグ2部

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