東京サッカー [TOKYO FOOTBALL]

東京都リーグニュース

東京1部24日開幕 群抜く南葛 大学生参戦で試される社会人

 2019年シーズンの東京都社会人サッカーリーグ1部が24日に開幕する。今年で53回目の歴史あるリーグは、今季新たな時代を迎えることになる。2012年にリーグ活性化の目的として学生枠が撤廃され、以降に新規参入した明治学院大学がいよいよ1部リーグに上り詰め、さらには駒澤大学OBチームだったGIOCOも途中から現役大学生にシフトし、6年ぶりに1部に舞い戻った。

 2部からの昇格3チームのうち実に2チームが日々充実した施設でトレーニングができる大学体育会サッカー部となり、さらにはこのカテゴリーとしては異例のプロ選手を多数抱える南葛のような"ビッグクラブ"も存在し、リーグの看板である社会人クラブ、企業チームにとっては窓際に追いやられかねない厳しいシーズンになりそうだ。

 とはいえ、そういった時代の流れに順応し、これまでの経験や分析をもとにさらなる成長を遂げることができるのもまた社会人。結局は仕事をサッカーに、サッカーを仕事に活かし、自らを律することができるプロフェッショナルの集まりであれば、たやすく学生に居場所を譲ることはないはず。そういった意味ではセミプロ、社会人、学生といったカオスと化した今季のリーグはこれまでよりも俄然熱を帯びる。16チームがしのぎを削り、優勝、上位3チームに与えられる関東社会人サッカー大会への出場権を手にするのは果たしてどのチームか。

今季も1強南葛、他15チームの構図

南葛は圧倒的な戦力を揃えてリーグ連覇を狙う。

南葛は圧倒的な戦力を揃えてリーグ連覇を狙う。

 優勝候補の筆頭は間違いなく連覇を狙うセミプロ集団の南葛だろう。昨季の時点ですでに群を抜いていながら、今季は元日本代表の福西崇史氏が監督に就き、さらには元日本代表のMF青木剛など実績のある選手を多数加え、更なる戦力アップを図った。加えて今季からは平日4回というトレーニング環境をクラブがしっかりと用意したことで、益々他チームにとってはつけ入る隙を消された格好だ。時には守備的に戦うチームに対して、苦戦を強いられる試合もあるだろうが、結局はトレーニングや選手の実績に裏付けされた南葛が最後に勝つという構図は簡単には崩れそうにない。

 その南葛の行く手を阻む一番手として名前が挙がるのは関東から12年ぶりに降格となったエリースか。ただ、そのエリースも早稲田Uから流れてきた選手を加えてベースアップはしたものの、主力のほとんどはピークを過ぎた名選手ばかりで、成長著しい1部リーグでどこまで力を発揮できるかは不透明。何より今季は彼らを結束する監督が見つからなかったことが最大の問題点で、コーチの指導によってサッカーの内容は向上できても結果を求められる公式戦で勝てるかどうかは別問題。現場で起こる困難にも冷静に対応し、迅速に決断できる指揮官の不在をコーチ陣や選手自らがどう解決していくかがポイントになりそうだ。

 昨季3位の東京海上は企業チームとあって大幅な戦力アップはないが、早稲田大の高岡大翼、慶應大から小谷春日の即戦力が加入。優勝するには試合を決められる堀田や小松レベルの選手がもう1人、2人と必要になるが、そこは新戦力含め全員のハードワークで補いたい。攻守の切り替えの速さ、パワー、判断スピードに磨きをかけ、王座奪回なるか。昨季4位の八王子は、主力がほぼ全員残ったことで、昨季築いた固い守備をベースにポゼッションと速攻を使い分けるゲーム運びを開幕から披露できるはず。さらに昨季途中で加入したFW常盤が開幕から本領を発揮すれば2年連続関東大会出場も十分狙えるだろう。

 昨季5位のアストラ、6位のアローレ、7位の東京プラスはあと一歩のところで関東大会出場を逃した。3チームの中では特に今季は東京カップで2次戦に勝ち進んだアローレの躍進が見られそう。FW角田、林の得点力はもちろんMF中村の突破力、さらには全員が連動したプレスがみもの。東京プラスはトップチームからCB三上が加わり守備の安定感は増しそうだ。中盤から前線にかけても砂川、久保、森田など面子は充実しており、ムラさえなくせば上位進出は可能なはず。アストラはDF陣が次々と転勤となり、守備の再構築が急務。特に攻守に存在感を示してきたCB松田を欠くのはチームとって大きな痛手。試合によっては地方から駆けつけることもあるだろうが、負担を考えると厳しいシーズンになりかねない。川島新監督と共にどういったスタートを切るか。

 昨季8位に終わった三菱養和はケガから復帰した10番のMF引間が本格的に復活できるかが浮上のカギ。ただ、今季はMF岡元をケガで序盤に欠くことになり、加えて守備の不安定さを払拭できるかの問題もつきまとう。昨季9位のCERVEZAは順位こそ中位に終わったが、本来であればもっと上にいるはずのチーム。特に前線でボールを収められるFW中島が昨季途中に加わったことで、中盤の近藤や中田が気持ちよくプレーできる機会が増えたことは好材料。今季は再び優勝争いに加われるか。昨季10位の東京蹴球団は東京カップでも得意のセットプレーなどから結果を残し、2次戦進出を果たした。一方で、セットプレー以外での得点機をいかにして増やすかが課題。

 昨季、残留争いに足を踏み入れた11位三菱UFJ、12位TFSC、13位OSSAは今季も厳しい戦いを強いられそう。三菱は17年の国体メンバーでもあったFW直江健太郎が早稲田大から加入。得点力不足の問題解決に一役買うのは間違いないが、MF関が抜けた中盤の構成力をいかに高められるかがポイント。TFは昨季リーグ最多失点の守備、特にせっかく奪ったゴール直後に簡単に失点するなどの悪癖を改善しなければ今季も同じ轍を踏むことになりそうだ。また、OSSAも守備の再構築が必要になるが、そのことにナーバスになりすぎて攻撃陣のクオリティーまで消さぬよう気をつけたい。何よりこの3チームにとって大事なことは、残留目標という現実を受け入れ真摯に一戦一戦を戦えるかどうか。

2部からの昇格組は大学2チームとZION

 ZIONは今季からJリーグの東京Vや徳島、町田などで活躍した藤田泰成氏が監督に就任。選手も地域リーグやJFL経験者が多く、足元の技術は確か。一方で技術で何とかなった2部からハードワークも求められる1部でどこまで戦えるかはこちらも未知数。優勝争いに加わるなら、相手以上の技術とハードワークを見せることは必須だろう。プロの世界で鍛え抜かれた藤田新監督の手腕に期待したい。

 第53回目を迎える東京1部は24日、各地で7試合を行い開幕する。

東京都社会人サッカーリーグ1部

開催日:2019年3月24日(日)

  • 会場:水元総合スポーツセンター多目的広場
    [10:00]南葛SC - 明治学院スカーレット
  • 会場:東京海上日動多摩G
    [12:00]東京海上FC - 駒澤大学GIOCO
  • 会場:三菱養和会巣鴨G
    [13:05]アローレ八王子 - 三菱UFJ銀行
  • 会場:戸吹スポーツ公園
    [15:30]八王子FC - FC.OSSA
  • 会場:筑波学院大学Tフィールド
    [18:00]アストラ倶楽部 - T.F.S.C.
  • 会場:三菱養和会調布G
    [18:15]三菱養和SC - CERVEZA FC 東京
  • 会場:非公開
    [19:10]TOKYO UNITED Plus - 東京蹴球団
  • ※延期:エリース東京 - ZION FC

東京都社会人サッカーリーグ1部

昨年の東京1部順位表

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