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今矢直城氏 再び指導者の道へ 2月から豪州でライセンス取得目指す

 2017年まで関東2部・早稲田ユナイテッドの監督を務め、2018年はJ1・横浜F・マリノスでオーストラリア人のアンジェ・ポステコグルー監督の通訳を務めた今矢直城氏(38)。クラブからは今季も契約延長の打診を受けたが、自身は再び指導者としての道を志し退任を決断。本人がTOKYO FOOTBALLの取材に応じ、退任の経緯や今後のビジョンを語った。

今後の目標を語った今矢直城氏。

今後の目標を語った今矢直城氏。

──昨年はJ1クラブの監督通訳を務めた。どんな経験だったか。

「まず、監督とは以前彼がオーストラリア代表監督を務めている時に自分が日本代表のスカウティング担当で一緒に仕事をさせてもらった。その時に非常に面白いサッカーをしていて、彼の仕事をより近い場所で見れるということで引き受けた。監督がどういうところを見て、どういった落とし込み方をしているか、自分の考えと照らし合わせが出来ると思った。実際は思っている以上に勉強になったし、自分自身のスキルアップ、成長にもつながった。非常に有意義な時間だった」

──監督通訳という仕事に関してはどうだったか。

「なかなか難しい仕事だと思う。監督の味方でもあり、選手の味方でもあり、そして一番はクラブの味方。監督が伝えようとしていることをある程度ストレートに選手に伝えなくてはいけないが、その時の雰囲気を汲み取って自分は伝えていた。あえて強調する場合もあれば、英語で直訳するとざっくり聞こえてしまうところをうまく理由などを付け加えたりもした。『監督はこう言ってる。でも、こういう理由があるからだよ』というものを付け加えることは多かった。それがないと選手の納得感が出ない。監督から選手、選手から監督、それぞれの心を読みながら意見をつなぐ立場は難しかったが、やりがいはあった」

──やはりやって良かったと、特に感じたところは。

「J1の色々なチーム、選手たちを真剣勝負の中で間近で見れたこと。先ほども言ったが、監督の想いであったり、やろうとしていることを実際に見て、それらを自分の中で照らし合わせたり、振り返る時間もある。同じ時間軸の中で見れたことが一番良かった」

──契約延長のオファーを更新しなかった理由は。

「最初は契約更新をしようという考えもあったが、通訳という仕事に自分がしっくりこなかったところがあった。やはり自分としては指導している時が一番生きている実感があり、指導者に戻りたいと思った。先ほどこの1年で大きく成長できたと言ったが、次の1年も同じ内容の仕事を続けても、もちろんゼロではないが、劇的な成長は見込めないのではないかと思った。監督からも『残ってほしい』と言ってもらったが、自分の気持ちを正直に伝えると『指導者の方に情熱があるなら、確かにこのポジションではないかもしれない。お前の言っていることもわかる』と言ってくれた」

──安定した一年を過ごすよりもチャレンジしたい気持ちが強かったということか。

「そうだと思う。監督も最後の話し合いで自分の経験を引き合いにだしてくれて、『自分も30の時に銀行員をやめて監督になった。やはり何かにチャレンジするなら何かを捨てなくてはいけない時がある。この世界はアップダウンが激しい職業だし、自分もダウンをたくさん経験した。もしも、それが嫌ならやめたほうがいい。でもお前は日本人として何か違うものを持っているし、日本人の指導者にはないものをもしかしたら見いだせるかもしれない。今までとは違う時代の日本人監督を目指せばいいんじゃないか』と言ってもらえた」

──今年1年のビジョンはどう描いているか。

「まずは自分のサッカースクール『TOC』のジュニア登録・立ち上げを行うこと。それと自分自身としては今回、マリノスのピーターヘッドコーチから推薦をもらってオーストラリアのA級ライセンスの受講ができることになったので、2月と11月に講習に行ってくる。オーストラリアで取得するライセンスはAFC(アジアサッカー連盟)で互換性があるので、いずれは日本のS級に相当するプロライセンスも早めに取得したいと思っている。そういったことと並行して、今年は自分自身がもう一度現場に戻れる場を探したい。どのポジションでどうサッカーに携わるかはわからないが、オファーを待ちながら自分でも探して、自分自身が納得するところに行きたいと考えている」

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