東京サッカー [TOKYO FOOTBALL]

写真:EDOは吉田の決勝点で開幕5連勝を飾った。

東京都リーグニュース

EDO、後半乱れ3失点 それでも開幕5連勝 吉田決勝点

写真:EDOは吉田の決勝点で開幕5連勝を飾った。

東京1部EDO 4-3 東京Uプラス

前半快調が暗転 和田監督「これが東京1部」

 終わってみれば4-3。前半をEDOが圧倒して2-0で折り返した時点ではゲームがこれほどこじれるとは思いもよらなかったはず。開始わずか1分30秒ほど。左から吉馴が中央に向けて放り込んだクロスがそのまま逆サイドのポストをかすめていきなりゴールイン。EDOの和田監督は「かなりラッキーだった」と言ったが、それ以降のゴールに向かい続ける姿勢を見るとラッキーパンチとは感じさせない。

 直後にも左サイドを突き破ってあと一歩の決定機を作り、6分には自陣最後尾からワンタッチでつなぎながらぐんぐん加速。ボールの流れに合わせて後方から次々に人が湧き出てゴールに向かってなだれ込み、最後は左SB池田のクロスを中央で倉田が頭でズドン。速さ、迫力、うまさを十数秒に凝縮してあっという間に2-0とした。「前半は相手の強度、スピードに面食らった」と東京Uプラス・黄大俊監督。

 そんなEDOの強さが際立った前半から一転、後半は複雑なゲーム展開をたどることに。和田監督は「相手はすごくテクニカルなチーム。簡単に勝てると思うな。もう一度0-0の気持ちで入れ」とハーフタイムに注意喚起。

 だが、今季のメンバーの大半はJリーグやJFLといった上のカテゴリーから初めてこの都リーグに来た面々。『強い』と言われた相手に前半はスコア以上のゲーム内容で折り返し、心のどこかにスキが生じたか。後半開始8分までにCK、さらに縦パス一本で裏を取られる失態を演じ、2点のリードをいきなりフイにした。すぐに吉馴が勝ち越し点を奪っても、また追いつかれてゲームは3-3へ。

 どうなることやらの展開にようやく終止符を打ったのが71分。チームでの崩しというより完全に個のつながり。左サイドで得たFKを吉馴が速度、コース共にいいあんばいのボールを放り込み、それを10番吉田が勢いを殺さずバックヘッドでゴールにねじ込んだ。最終盤は退場者を出した相手に危ない場面をつくられもしたが、事なきを得て無事にタイムアップ。

【写真】バックヘッドで決勝点を決める吉田。

「これが東京1部。力の差はないことを改めて痛感させられたし、選手もわかったと思う」と汗を拭った和田監督。今季は選手たちをこれまでのセミプロでなく、完全にプロ化し、日々サッカーだけに集中できる環境を用意。その成果が最も重要な結果を手にすることにつながった一面もあるだろう。「こういったゲームで勝てたことは大きい。そこが去年と今年の差」(監督)。リーグで唯一の開幕5連勝を飾り、新たな学びを得て次の戦いに歩を進めた。

東京都社会人サッカーリーグ1部

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