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写真:前半にゴールを狙う武蔵野のFW澤野。

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武蔵野、クリアソンとの“ダービー”に敗れる

写真:前半にゴールを狙う武蔵野のFW澤野。

MATCH REPORT後藤 勝

<JFL:東京武蔵野U 0-1 クリアソン新宿>

シュート11本も無得点 決定力欠く

 勝てば勝点13のクリアソン新宿を上回り、上位との差を詰められるというシチュエーションで“東京ダービー”に臨んだ東京武蔵野Uだったが、決定力を欠き敗れた。消化試合数が1試合少ないグループがいる関係で暫定ながらクリアソンは勝点16で2位に浮上。一方、武蔵野は同11で13位に留まっている。

 J2、J3、JFLのレベルアップが顕著になっている今シーズン、JFLでは昨年の中位や下位が勝点を伸ばし、混戦となっている。その構図を象徴するかのように、昨シーズンはギリギリで残留を果たしたクリアソンに古豪の武蔵野が敗れる結果となった。

 要因は盾と鉾の関係。昨年よりも強度を増し、ハードワークを徹底、ボールを保持されても最終ラインで相手の攻撃を跳ね返す力を持つクリアソンに対し、武蔵野は自陣でボールを奪ってから斜めのパスやドリブルでつなぎゴール前まで運ぶ手管と速さに優れたものを持ちながら決定力を欠き、得点を挙げることが出来なかった。武蔵野のシュート数はクリアソンの7本を上回る11本。二桁で無得点という辺りに深刻さが漂う。

【ハイライト】東京武蔵野U 0-1 クリアソン新宿

 チャンスらしいチャンスは武蔵野のほうが先だった。前半5分、クリアソン最終ラインの背後に抜け出したFW澤野のシュートは、決定的な場面だったがGK浅沼に弾かれた。26分の見事なカウンターでも左から中に切れ込んだ澤野が、あえて味方を使わずシュートを選択するが、ここもゴールはならず。その後も澤野とキャプテンのMF小林がシュートを放つがことごとく防がれるか枠を外し、ゴールに嫌われた。

 ハーフタイムにクリアソンが守備の嵌め方を修正し、後半はチャンスが減ったが、それでもメモの記述量はクリアソンよりも武蔵野のほうが多い。

 後半18分にはDF鈴木の左からのクロスがゴール前を横切るが、3人ほど関与出来そうだった前線の選手がひとりもこのボールに触れず。支配力が得点に結びつかない、もどかしい時間がつづいた。ボールを奪ってから運び、仕掛ける段階までのフットボール面には問題がなく、むしろ技術や戦術に優れたところが目立つ武蔵野。

 課題は明確であるだけに、ゴール前の力を向上させ、順位を上げていきたいところだ。
(後藤勝)

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